2008年12月10日水曜日

絵図展図録『日本と「異国」』電子ブック版を公開


平成20年度池田家文庫絵図展『日本と「異国」』では数多くのご来場をいただきました。絵図展でご来場者に無償配布させていただきた絵図展図録(4色フルカラー全32ページ)について、岡山大学附属図書館はFlipper2 Makerによる電子ブックを作成しました。作成した電子ブックは、池田家文庫ホームページから公開をしました。図録には、池田家文庫に含まれる絵図資料の中から、銅版や木版によって作成された日本地図や世界地図、朝鮮通信使や岡山藩の漂流者記録に関する資料を紹介しています。図録冊子版を欲しい方は、岡山大学附属図書館の中央図書館カウンターまでお越し下さい。郵送による配布は一切行いません。なお、配布は在庫数の関係上、配布できる部数がなくなりしだい中止します。

WEB展示中

※現在、電子ブックは拡大機能をつけておりません。後日、拡大機能および全文検索機能を付加する予定です。

2008年12月8日月曜日

学術講演会「江戸時代の岡山後楽園」開催報告


 平成20年12月6日(土)に岡山県技術士会主催、岡山大学附属図書館共催による学術講演会「江戸時代の岡山後楽園」が開催されました。当日は、岡山県郷土文化財団・研究員 万城あき先生によるご講演のあと、希望者のみを対象として岡山後楽園を散策しながらの万城先生による解説がありました。講演会では、岡山後楽園ができた歴史的な背景や風景の変化、普段散策して何気なく見える岡山後楽園の風景の中に隠れた優れた技術や工夫などについてのお話を聞くことができました。今回の講演会は岡山県技術士会主催ということもあり、建築・土木・測量・電気電子・化学・薬学など様々な分野の「技術士」の方が数多く参加されました。
 講演会後の後楽園での歩きながら解説では、寒風吹く中ではありましたが、「江戸時代・藩主の間であった延養亭前からの風景」、「花葉の池、大立石とその後ろに広がっていた山桜と楓でおおわれた江戸時代の二色が岡の風景」、「庭園をさりげなく流れる水流の技」、「絵図からわかる江戸時代の後楽園の田園風景」など普通の観光案内ではなかなか聞くことのできない解説がありました。技術分野の専門家として働く参加者の方々も、昔の優れた技術や技能に関心深く聞いておられました。
 今回の講演会には、岡山県技術士会から会員や一般参加者の参加があり、約50名と会場は満席でなり盛況のうちに終わりました。

2008年11月26日水曜日

岡山大学公開講座「池田家文庫絵図をもって岡山を歩こう」盛況の内、無事終了


 この度、岡山大学附属図書館主催の公開講座「池田家文庫絵図をもって岡山を歩こう」、江戸時代の絵図をもって岡山城、岡山後楽園や城下町を歩き、絵図に描かれた現地で講師の話を聞くという全5回シリーズのいつもたいへん人気のある公開講座であり、平成20年5月24日に開催された第1回目の岡山県立図書館での講演会「池田家文庫城下町絵図について」(講師:岡山大学大学院社会文化学研究科 倉地克直教授)では会場いっぱいの98名、その後の春・秋に実施した岡山城、城下町、後楽園、山陽道(1回あたり定員30名)でも合計延べ128名の参加がありました。2回目以降の講座では各回とも天候に恵まれ、多くの市民で歴史好きの愛好家など特に絵図等に興味をもった参加者たちは、配られた池田家文庫絵図資料と現在の岡山城や岡山後楽園、市街の姿と照らし合わせながら講師の話を熱心に聞いていました。この企画は来年度以降も継続して開催することとし、郷土の歴史を知りたいという多くの地域の人々の期待にこたえます。

池田家文庫絵図展『日本と「異国」』を開催


 岡山大学附属図書館と岡山市デジタルミュージアムが共催する平成20年度池田家文庫絵図展『日本と「異国」』が、平成20年11月1日(土)~16日(日)の期間、岡山市デジタルミュージアム4階展示室で開催されました。今回の展示会では、池田家文庫の中にある江戸時代に木版や銅板を使って作られた世界図や日本図などの地図のほか、朝鮮通信使の岡山藩での接待に関する資料、江戸時代にバタン諸島(現・フィリピンの北)に漂流して日本に帰ってきた岡山藩の漂流民の記録資料など現物資料31点、複製資料2点を展示しました。会期中、県内外から約2,300名の入場があり、また開催初日の講演会にも65名の参加がありました。また、今回は岡山大学文学部日本史学専攻の学生に、展示実習の一環として、展示パネル作りに参加してもらいました。すでに来年度も同様にテーマを決めて開催することとし、開催会期は平成21年度の開催会期は、平成21年9月29日(火)~10月18日(日)の予定です。

2008年10月31日金曜日

いよいよ平成20年度池田家文庫絵図展がはじまります

 平成20年度の池田家文庫絵図展『日本と「異国」』が明日からいよいよ開幕となります。本学社会文化科学研究科の倉地克直先生のご指導のもと、岡山市デジタルミュージアムの猪原学芸員や倉地研究室の学生とともに準備してきた、平成20年度の企画展 池田家文庫絵図展『日本と「異国」』がいよいよ明日11月1日(土)から開催となります。今年は初日1日から開会式、展示解説や記念講演会のイベントがあります。1人でも多くの岡山に住む地域の方々や遠くから岡山に来られる観光客の皆様に、池田家文庫絵図の魅力を感じていただけると幸いに思います。これまでの展示会ではパンフレットを配布していましたが、今年ははじめて展示品を解説した図録『日本と「異国」』(全32ページ仕上げ・開催期間中無償配布)を主催者である岡山大学附属図書館と岡山市デジタルミュージアムの職員が協力して作成しました。絵図展からお帰りになられた後でも、ご来場者に本展覧会の余韻を感じてもらい喜んでもらいたいと思います。
 会期は11月1日(土)〜16日(日)ですので、是非ともおこしください。岡山市に来られる観光客の皆様におかれましては、岡山駅中央口から連絡通路をわたり、1分ですので是非とも本展覧会をご覧能ください。

2008年9月10日水曜日

池田家文庫絵図・岡山後楽園保存管理計画(岡山県)に活用

 岡山県から「特別名勝岡山後楽園保存管理計画書」平成20年3月(担当:土木部都市計画課)の寄贈がありました。本資料には、岡山後楽園の概要として、本学図書館所蔵の池田家文庫に含まれる正徳、明和、文久、明治の各年代における後楽園(当時は御後園)を描いた絵図資料が掲載されているほか、岡山後楽園の本質的価値を構成する諸要素として、絵図(部分図)を比較しながら後楽園のさまざまな場所(亭舎、二色が岡周辺、花交の池、沢の池、唯心山、芝生地・田畑、千入の森、流店、慈眼堂、茶畑)の利活用の変遷をわかりやすく解説しています。このように池田家文庫の資料は、昔の歴史資産を知る手がかりとして、現在の都市計画にも活用されています。

 本報告書に掲載されている池田家文庫絵図
  1.〔後楽園地下ケ絵図〕 貞享4年(1687)頃
  2.後楽園図 元禄2年(1689)頃
  3.〔御後園絵図〕 元禄初期
  4.後楽園図 御茶屋廻リ之図 元禄3年(1690)頃
  5.〔御後園地割御絵図〕 正徳2年(1712)頃
  6.御後園下図 寛保3年(1743)
  7.御後園絵図 明和8年(1771)
  8.〔御後園絵図〕 文久3年(1863)
  9.備前国岡山後楽園真景図 明治16年(1883)

2008年9月9日火曜日

企画展 池田家文庫絵図展、記念講演会のご案内



 岡山大学附属図書館と岡山市デジタルミュージアム主催による池田家文庫絵図展、ならびに記念講演会を今年も開催いたします。今回のテーマは、『日本と「異国」』です。開催概要は以下のとおりです。

 企画展 池田家文庫絵図展 日本と「異国」
 期 間: 2008年11月1日(土)→16日(日)
 休館日: 11月4日(火)、10日(月)
 会 場: 岡山市デジタルミュージアム 4階展示室
 開館時間: 10時~18時(入館は17時30分まで)
 入場料: 無料

 徳川幕府の鎖国政策のために、江戸時代の人々が知ることのできる海外の情報は非常に少なく、自国の地図も正確なものを眼にする機会は限られていました。近世の人々はどのように「異国」のことを見ていたのでしょうか。
 今回の展覧会では、絵図約2400 点を含む、池田家文庫の歴史資料の中から、「地球全図」(1792)「新刊輿地全図」(1861)といった絵図類に加え、朝鮮通信使の接待に関する岡山藩の記録や、漂流して帰国した人々の記録など、当時の「異国」事情をご紹介します。
 
 記念講演会
 『「鎖国」の中の日本と朝鮮』
 日時: 2008年11月1日(土) 14時~16時
 場所: 岡山市デジタルミュージアム 4階講義室
 講師: 名古屋大学文学部 教授 池内 敏 先生
 備考: 聴講無料、先着80名まで、予約不要

 文政2年(1819)に朝鮮半島西部に一艘の薩摩船が漂着しました。この一行25 人のなかに薩摩藩の武士3人が含まれており、彼らは朝鮮人官僚と多くの筆談をし、詩文贈答をします。この時の漂流の記録には多くの挿絵があり、当時の朝鮮風俗をうかがえるものも少なくありません。「鎖国」の時代の知られざる日朝文化交流のひとこまです。しかし、異文化交流は常に相互理解をともなうとは限りません。この事件を主な素材に、当時の人々の誤解と理解のさまざまな姿を、そして「鎖国」の中の日本と朝鮮についてお話しいただきます。

 主 催: 岡山大学附属図書館、岡山市デジタルミュージアム
 後 援: 岡山県教育委員会、岡山市教育委員会