2008年7月14日月曜日

第4回池田家文庫こども向け岡山後楽園発見ワークショップを開催しました

 岡山大学教育学部と同附属図書館は、来る平成20年7月13日(日)に「池田家文庫こども向け岡山後楽園発見ワークショップ」を岡山後楽園鶴鳴 館および園内を会場として開催しました。当日は天候にも恵まれ後楽園内を散策しながら、今から約150年前の岡山後楽園(当時は「御後園」と呼ばれていた) の姿を想像しながら、参加の小中学生たちが大学生や付き添いのみなさんと一緒に学習しました。



 今回のワークショップは通算4回目の開催となり、岡山市内の小中学生24名のほか、保護者・兄弟を含めて総勢60名の参加がありました。当日は、岡山大学大学院教育学研究科・山口健二先生の司会のもと、教育学部3年生16名が教育学部授業「総合実習D」の中で準備してきたワークショップ企画を、池田家文庫絵図や自作教材を活用して実践しました。今回のワークショップでは、前半で大学生による「江戸時代の御後園の利用」を題材にした紙芝居、池田家文庫「御後園絵図」(巨大複製絵図)の上を歩きながらの紙芝居にでてきた場所の解説、園内を歩きながらのワークショップの方法について説明を行いました。この後、大学生・小中学生で構成する8グループに分かれて、自己紹介をするなどお互いが打ち解けた後、後楽園内の観察にでかけました。園内のフィールドワークでは、こどもたちは夏の暑さにも負けず、大学生から配られた岡山後楽園にあるいろいろな場所の絵カードをもらって、手に持った絵図と見比べながら現在の後楽園の場所を探して歩きました。それぞれのポイントでは大学生からの説明もあり、こどもたちは園内が一望できる唯心山(園内中央の小山)や延養亭前では昔の岡山藩主・家臣になった気分で夏の後楽園を絵図と比べながら観察しました。



 ワークショップの最後には、各グループの代表する小中学生が印象に残った場所についてみんなの前で発表を行いました。小中学生からは「唯心山」「慈眼堂」「延養亭」「お舟入り」など多く場所が印象に残ったようで、普段は目につかないような昔の後楽園の姿を学んでもらえたように感じます。また、園内で観察してきたことを各自がワークシートにまとめて、鶴鳴園前でグループ毎に撮った記念写真を一緒に貼って、思い出としてお持ち帰りいただきました。次回(第5回)の開催は、平成20年12月14日(日)となります。

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