2008年5月25日日曜日

岡山大学公開講座「池田家文庫絵図をもって岡山を歩こう」第1回目を開催


 来る平成20年5月24日(土曜日)に岡山県立図書館を会場として、岡山大学公開講座「池田家文庫絵図をもって岡山を歩こう」(主催:岡山大学附属図書館)の第一回目の講演会を開催しました。講演会では岡山大学社会文化科学研究科の倉地克直教授による「池田家文庫城下町絵図について」のお話がありました。あいにくの雨模様にもかかわらず定員82名のところ、98名ものご来場があり盛況のうちに終わりました。倉地教授からは、「地図や絵図とはそもそも何か、現代地図と絵図との違い、絵図はある目的のために描かれたもので余分な情報は書かれていない、絵図は見る物ではなくてその絵図に込められた目的を理解して読まないといけない、池田家文庫にある城下町絵図は家臣の屋敷割りのために描かれたものなのでそれ以外の情報はない」などのお話がありました。講演会の最後の質疑応答では、ご参加の方から「城下町の水路の循環などがどのようになっていたですか」などの質問がありました。講演会のあと、岡山県立図書館が提供している「横断検索システム」や「デジタル岡山大百科」などのデモンストレーションと2回目以降のまち歩き講座の案内をして講演会を終わりました。
 講演会終了後には、実際に城下町関連の複製絵図を数点展示して、じっくりと会話を楽しみながら、池田家文庫談義に1時間程度親しんでいただきました。

2008年5月21日水曜日

岡山大学ユネスコチェア準備会に参加しました

 岡山大学ユネスコチェアは平成20年5月21日(木)に、学内で国際社会や地域社会の現場で「持続可能な開発のための教育」に関する何らかの活動を行っている岡山大学教職員の情報交換の場として、岡山大学ユネスコチェア準備会が自然科学研究棟で開催されました。準備会では、最近の岡山大学ユネスコチェアを取り巻く状況んついて阿部岡山大学ユネスコチェアホルダーから説明があったあと、それぞれの先生方から自分たちの実施している活動内容の紹介や意見交換があった。岡山大学ユネスコチェアは、国際セクションと地域セクションに分かれて、数多くのプロジェクトが実践されている。附属図書館では教育学部教員との連携によって、平成18年度からこども向けに絵図と現在の岡山を見比べる岡山後楽園発見ワークショップを開催しており、平成19年度は岡山大学ユネスコチェア地域セクション事業として開催した。準備会ではこのワークショップや附属図書館所蔵の池田家文庫絵図について紹介を行った。

2008年5月20日火曜日

池田家文庫ブログ(テスト版)立ち上げ

 岡山大学附属図書館に所蔵する池田家文庫は、江戸時代を通じて備前一国を支配していた岡山藩・池田家の藩政資料です。当時の諸事を記録した古文書、ある目的のもとに描かれた絵図、そのほか典籍(漢籍・和書)からなる約10万点にもおよぶ岡山地域における近世歴史コレクションです。
 岡山大学附属図書館は平成9年度から絵図のデジタル化(文部科学省(旧文部省)の科学研究費)の助成を受けて約2千4百点のデジタル画像を作成しました。一部のデジタル画像作成においては、岡山県立図書館や岡山市デジタルミュージアムとの共同製作事業を行いました。この事業以降、地域文化教育施設との連携を強化しており、文化事業協力協定の締結(岡山大学・岡山県との協定は平成16年8月、岡山大学・岡山市との協定は平成17年2月)をうけて、絵図展やワークショップなどを通じて地域の人々が地域文化・歴史を学ぶ機会を提供しております。こうした機会は、岡山大学の教員や岡山県内の社会教育施設との協働関係で実施しており、学術的にもたいへん素晴らしい企画が実現しています。来場者や参加者からも毎回好評を得ております。
 今迄以上に地域の方々に、池田家文庫の世界を堪能していただくため、また若い世代の方にも歴史・文化に興味をもっていただくため本ブログを立ち上げることにしました。

※当面は、テスト運用として情報をアップします。