2008年6月7日土曜日
岡山大学公開講座「池田家文庫絵図をもって岡山を歩こう」第2回目(岡山城)を開催
岡山大学附属図書館は平成20年6月7日(土)に岡山大学公開講座「池田家文庫絵図をもって岡山を歩こう」の第2回目として「絵図をもって岡山城を歩こう」を開催しました。事前予約制で30名定員のところ39名の受講予約を受付、そのうち当日は35名の参加がありました。第2回目の講座は、岡山市教育委員会文化財副専門監の乗岡実氏を講師に迎えて、岡山城の「中の段」にあった表書院の造りや各間取りの利用目的などについて、池田家文庫の絵図をもって現地を歩きながら解説してもらいました。公開講座でもって歩く絵図として、元禄13年(1700)に作成された池田家文庫絵図『御城内御絵図』を選定し、A3用紙に印刷した複製絵図を使いました。
当時の表書院は5つの棟をつないで全体の大きな建物のような構成をしていたこと、表書院の玄関の造りや家臣が登城したときの様子の話、藩政が実際に行われていた広間、台所や表書院への上水路、藩主が執務をしていた部屋、能舞台などについて分かり易く話をしていただきました。公開講座の最後には、国指定重要文化財・月見櫓を特別に開けてもらい城郭内と外との比較を一望していただきました。岡山城は内(本段、中の段)には優美・風靡な姿を醸し出している反面、外に対しては外敵がはいらないように軍事的な風貌をしていることが月見櫓からの眺めからうかがえました。
この講座で資料した絵図複製資料については、参加者にお持ち帰りいただきました。岡山市から参加の方からは「絵図資料をこのように印刷してもらえて大変嬉しい。これからもこのような機会をたくさん作ってもらいたい」の意見をもらいました。まだまだ進行においては問題点も多々ありますが、県民・市民が池田家文庫資料に触れ合うことのできる機会を作っていきたいと考えています。
※次回(第三回目)は10月4日(土)に開催します。
※予約受付開始は9月4日(木)からです。
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