2008年9月9日火曜日
企画展 池田家文庫絵図展、記念講演会のご案内
岡山大学附属図書館と岡山市デジタルミュージアム主催による池田家文庫絵図展、ならびに記念講演会を今年も開催いたします。今回のテーマは、『日本と「異国」』です。開催概要は以下のとおりです。
企画展 池田家文庫絵図展 日本と「異国」
期 間: 2008年11月1日(土)→16日(日)
休館日: 11月4日(火)、10日(月)
会 場: 岡山市デジタルミュージアム 4階展示室
開館時間: 10時~18時(入館は17時30分まで)
入場料: 無料
徳川幕府の鎖国政策のために、江戸時代の人々が知ることのできる海外の情報は非常に少なく、自国の地図も正確なものを眼にする機会は限られていました。近世の人々はどのように「異国」のことを見ていたのでしょうか。
今回の展覧会では、絵図約2400 点を含む、池田家文庫の歴史資料の中から、「地球全図」(1792)「新刊輿地全図」(1861)といった絵図類に加え、朝鮮通信使の接待に関する岡山藩の記録や、漂流して帰国した人々の記録など、当時の「異国」事情をご紹介します。
記念講演会
『「鎖国」の中の日本と朝鮮』
日時: 2008年11月1日(土) 14時~16時
場所: 岡山市デジタルミュージアム 4階講義室
講師: 名古屋大学文学部 教授 池内 敏 先生
備考: 聴講無料、先着80名まで、予約不要
文政2年(1819)に朝鮮半島西部に一艘の薩摩船が漂着しました。この一行25 人のなかに薩摩藩の武士3人が含まれており、彼らは朝鮮人官僚と多くの筆談をし、詩文贈答をします。この時の漂流の記録には多くの挿絵があり、当時の朝鮮風俗をうかがえるものも少なくありません。「鎖国」の時代の知られざる日朝文化交流のひとこまです。しかし、異文化交流は常に相互理解をともなうとは限りません。この事件を主な素材に、当時の人々の誤解と理解のさまざまな姿を、そして「鎖国」の中の日本と朝鮮についてお話しいただきます。
主 催: 岡山大学附属図書館、岡山市デジタルミュージアム
後 援: 岡山県教育委員会、岡山市教育委員会