第5回目の「池田家文庫 こども向け岡山後楽園発見ワークショップ」を平成20年12月14日(日)に開催いたしました。前日13日の天気予報では悪天候が心配されましたが、当日の岡山後楽園は晴れ上がり、気温もさほど寒くなく天候に恵まれました。今回は、岡山市内の小学校から5名の小学生と、そのご家族4名の合計9名が集まってくれました。
ワークショップでは、附属図書館職員による紙芝居「むかしむかしの後楽園」のあと、2つの班に分かれて、岡山大学教育学部の学生といっしょに、カードに描かれたポイントの絵を、絵図の中から探して後楽園の中を歩きました。それぞれのポイントでは、学生のお兄さんやお姉さん、岡山県郷土文化財団・研究員の万城あき先生から「そのポイントが江戸時代の昔にはどのように使われていたのかや、どのような意味をもっていたのか」についてお話をしてもらいました。参加してくれた子どもたちは、後楽園の中を歩きながら、後楽園を作った池田綱政というお殿さまが好んだ景色(借景)を見たり、築山である唯心山に登って後楽園の全景を眺めながら楽しくすごしました。
参加してくれた記念に、後楽園の借景をバックに鶴鳴館の前で記念撮影をした写真を、修了証に貼って、こどもたちにプレゼントしました。ワークショップの最後には、こどもたちににワークショップで歩いた場所と一番よかった場所について発表してもらい終了しました。
2008年12月15日月曜日
2008年12月10日水曜日
絵図展図録『日本と「異国」』電子ブック版を公開
平成20年度池田家文庫絵図展『日本と「異国」』では数多くのご来場をいただきました。絵図展でご来場者に無償配布させていただきた絵図展図録(4色フルカラー全32ページ)について、岡山大学附属図書館はFlipper2 Makerによる電子ブックを作成しました。作成した電子ブックは、池田家文庫ホームページから公開をしました。図録には、池田家文庫に含まれる絵図資料の中から、銅版や木版によって作成された日本地図や世界地図、朝鮮通信使や岡山藩の漂流者記録に関する資料を紹介しています。図録冊子版を欲しい方は、岡山大学附属図書館の中央図書館カウンターまでお越し下さい。郵送による配布は一切行いません。なお、配布は在庫数の関係上、配布できる部数がなくなりしだい中止します。
※現在、電子ブックは拡大機能をつけておりません。後日、拡大機能および全文検索機能を付加する予定です。
2008年12月8日月曜日
学術講演会「江戸時代の岡山後楽園」開催報告
平成20年12月6日(土)に岡山県技術士会主催、岡山大学附属図書館共催による学術講演会「江戸時代の岡山後楽園」が開催されました。当日は、岡山県郷土文化財団・研究員 万城あき先生によるご講演のあと、希望者のみを対象として岡山後楽園を散策しながらの万城先生による解説がありました。講演会では、岡山後楽園ができた歴史的な背景や風景の変化、普段散策して何気なく見える岡山後楽園の風景の中に隠れた優れた技術や工夫などについてのお話を聞くことができました。今回の講演会は岡山県技術士会主催ということもあり、建築・土木・測量・電気電子・化学・薬学など様々な分野の「技術士」の方が数多く参加されました。
講演会後の後楽園での歩きながら解説では、寒風吹く中ではありましたが、「江戸時代・藩主の間であった延養亭前からの風景」、「花葉の池、大立石とその後ろに広がっていた山桜と楓でおおわれた江戸時代の二色が岡の風景」、「庭園をさりげなく流れる水流の技」、「絵図からわかる江戸時代の後楽園の田園風景」など普通の観光案内ではなかなか聞くことのできない解説がありました。技術分野の専門家として働く参加者の方々も、昔の優れた技術や技能に関心深く聞いておられました。
今回の講演会には、岡山県技術士会から会員や一般参加者の参加があり、約50名と会場は満席でなり盛況のうちに終わりました。
登録:
投稿 (Atom)