岡山大学教育学部と附属図書館の共催による「池田家文庫こども向け岡山後楽園発見ワークショップ」を下記のとおり開催します。岡山後楽園は、江戸時代に作られた日本を代表する大名庭園です。このワークショップでは、岡山大学教育学部のお兄さん・お姉さんと一緒に、後楽園を探検したあとに巨大絵図(複製)の上を歩いて、後楽園の今と昔を発見します。本事業は岡山大学ユネスコチェア地域セクション事業に採択されております。
日時: 平成20年7月13日( 日) 10:00 ~ 12:30 雨天決行
会場: 岡山後楽園 鶴鳴館および園内
集合: 岡山後楽園 正門前(9:30 受付開始 9:50 入園開始)
対象: 小学4年生以上の小学生(保護者同伴)・中学生
人数: こども30名程度(先着順)
予約: 事前に予約してください。
参加料・入園料: 無料
主催: 岡山大学教育学部、岡山大学附属図書館
後援: 岡山県教育委員会、岡山市教育委員会
2008年6月25日水曜日
2008年6月7日土曜日
岡山大学公開講座「池田家文庫絵図をもって岡山を歩こう」第2回目(岡山城)を開催
岡山大学附属図書館は平成20年6月7日(土)に岡山大学公開講座「池田家文庫絵図をもって岡山を歩こう」の第2回目として「絵図をもって岡山城を歩こう」を開催しました。事前予約制で30名定員のところ39名の受講予約を受付、そのうち当日は35名の参加がありました。第2回目の講座は、岡山市教育委員会文化財副専門監の乗岡実氏を講師に迎えて、岡山城の「中の段」にあった表書院の造りや各間取りの利用目的などについて、池田家文庫の絵図をもって現地を歩きながら解説してもらいました。公開講座でもって歩く絵図として、元禄13年(1700)に作成された池田家文庫絵図『御城内御絵図』を選定し、A3用紙に印刷した複製絵図を使いました。
当時の表書院は5つの棟をつないで全体の大きな建物のような構成をしていたこと、表書院の玄関の造りや家臣が登城したときの様子の話、藩政が実際に行われていた広間、台所や表書院への上水路、藩主が執務をしていた部屋、能舞台などについて分かり易く話をしていただきました。公開講座の最後には、国指定重要文化財・月見櫓を特別に開けてもらい城郭内と外との比較を一望していただきました。岡山城は内(本段、中の段)には優美・風靡な姿を醸し出している反面、外に対しては外敵がはいらないように軍事的な風貌をしていることが月見櫓からの眺めからうかがえました。
この講座で資料した絵図複製資料については、参加者にお持ち帰りいただきました。岡山市から参加の方からは「絵図資料をこのように印刷してもらえて大変嬉しい。これからもこのような機会をたくさん作ってもらいたい」の意見をもらいました。まだまだ進行においては問題点も多々ありますが、県民・市民が池田家文庫資料に触れ合うことのできる機会を作っていきたいと考えています。
※次回(第三回目)は10月4日(土)に開催します。
※予約受付開始は9月4日(木)からです。
2008年6月5日木曜日
”川崎学園だより”(川崎学園発行)に池田家文庫絵図掲載 『岡山後楽園ものがたり ー②後楽園ができる前の風景ー』
岡山県倉敷市にある学校法人川崎学園が発行する広報誌『川崎学園だより』の5月号に池田家文庫絵図から見たシリーズ記事『岡山後楽園ものがたり ー②後楽園ができる前の風景ー』が掲載されています。記事は、同学園傘下の川崎医療福祉大学医療福祉学科・教授の神原邦男先生が書かれています。「御城ヨリ川上マデ絵図」は後楽園ができる以前の様子が描かれており、先生の文章によると”この絵図に描かれている場所は、藩主の一年間の岡山における生活範囲を描いている”と書かれています。また『御城内御絵図』(元禄13年)、この絵図が描かれた当時の藩主は池田綱政で能舞台や諸施設の後楽園への移築などについて書かれています。池田家文庫の絵図と文書資料を組み合わせて読むことで、岡山藩主・池田綱政の岡山と江戸での生活の様子が伺えることがわかります。文書には「御後園諸事留帳」や「日記(日次記)」に藩主の生活の様子がかかれています。
2008年6月4日水曜日
池田家文庫等掲載許可資料の整理
岡山大学附属図書館に所蔵している池田家文庫などの貴重資料は毎年掲載許可申請を受けて、多くの出版物に掲載利用されています。これらの掲載出版物は掲載許可条件として1部寄贈をしていただいています。一般の書籍のほか、各地の博物館等で開催された歴史関連の展示会図録、学術雑誌、最近はやりの写真や図と文章で解説したシリーズものの雑誌(週刊歴史群像シリーズなど)があります。一般の書籍については分野別書架や郷土資料コーナーに配架していますが、それ以外の資料は「池田家文庫等掲載許可資料」として本館1階から新館1階に入る連絡通路の手前の棚に過去からの資料を並べてあります(場所は変更することもありますが・・・・・)。これらの資料の中でも、特に展示会図録などは手に入りにくい資料なので大切にしなければなりませんし、歴史に興味のある一般の方や学生のみなさんが手にとっても十分に楽しめる資料です。今日から学生ボランティア1名(環境理工学部4年生)とともに毎週1日のペースでこれらの資料のリスト作成をはじめました。ウェブでも公開できるよう頑張って学生ボランティアとともに頑張って作成するので楽しみにしていてください。
どんな史料があるのかな?例えば、こんな資料がありますよ!(館内閲覧)
★『動物の旅』(編集・発行:豊橋市二川宿本陣資料館)平11年掲載許可
★『大名・池田家のひろがり』(発行:鳥取市歴史博物館)平13年掲載許可
★『ホースパレード』(発行:財団法人馬事文化財団)平19年掲載許可
★ 岡山県立博物館の展示会図録多数
どんな史料があるのかな?例えば、こんな資料がありますよ!(館内閲覧)
★『動物の旅』(編集・発行:豊橋市二川宿本陣資料館)平11年掲載許可
★『大名・池田家のひろがり』(発行:鳥取市歴史博物館)平13年掲載許可
★『ホースパレード』(発行:財団法人馬事文化財団)平19年掲載許可
★ 岡山県立博物館の展示会図録多数
2008年6月3日火曜日
こども向け岡山後楽園発見ワークショップ(7/14)の学生企画発表会をしました
平成20年7月14日(日)に実施予定の「池田家文庫こども向け岡山後楽園発見ワークショップ」に向けて、実習授業『総合演習D』(担当:山口健二准教授、赤木里佳子准教授)の講義を受けている岡山大学教育学部の学生3年生が同年5月26日(金)2時間目で、自分たちが考えてきたワークショップの実施案について発表を行いました。今年度は受講生が16名で、4つのグループにわかれて考えてもらいました。昔の後楽園に関する情報源、池田家文庫絵図をいかに子どもたちに理解させるべきか、企画は面白いが時間内に終わることが可能なのでしょうかなど、もうすこし細かく考えるべきと思った点はありましたが、結構使えるなとおもったアイデアも数多くありました。また、学生自身で小物も作成してきており、最近のこどもたちに人気のカードをもじって後楽園内の著名なポイントを紹介したカードなどは面白いと思いました。授業の最後に先生、生徒とともに採点を全員で行い、集計を行い実施案についての採点を行いました。次回の授業までに各チームで修正を行ってくる事になり、次回授業のプレゼンテーションで再度全員採点を行って、実施案が決定することになりました。それまでには、図書館の方で巨大絵図の修理や広報ちらし原稿の準備を行います。
史料を読み解く近世の政治と外交(山川出版社)
掲載許可本として藤田覚編『史料を読み解く近世の政治と外交』(2008,山川出版社)が一部送られてきた。日本史において有名な史料の原文を30点取り上げて、写真製版のほか、読み下しや釈文、用語の解説や現代語訳、そして解説文を掲載している。一つ一つの史料を読み説くことで通俗的な歴史から離れて、史料から向き合った近世史像を描くことができる本である。本書には、池田家文庫から池田綱政の少将昇任のための嘆願書文章の添削に関する古文書「元禄9年9月12日 池田綱政内願書」が例題として掲載されている。大名と幕府役人(中央役人)との嘆願や折衝の様子を伺いうることができる。巻末には、近世資料を読み解くための参考書や近世史料の所蔵館リストが掲載されており、岡山大学附属図書館池田家文庫も紹介されている。
ISBN: 978-4-634-59046-5
定価: 本体1900円(税別)
ISBN: 978-4-634-59046-5
定価: 本体1900円(税別)
おかやま散歩(岡山市観光ガイド)'08
(社)岡山市観光協会の岡山観光ガイド'08「おかやま散歩」37p.に池田家文庫城下町絵図「岡山絵図(T7-)が掲載されました。36-39pにかけて、<岡山歴史散歩1>備前平野を睥睨し続けた空前の高楼・岡山城,<岡山歴史散歩2>岡山の繁栄を築いた池田光政、綱政の題目で岡山の城下町や江戸時代に備前国を所領していた池田家の功績が紹介されています。地域の歴史を文章とともに写真や図面で紹介しています。このパンフレットは(社)岡山市観光協会が発行しているパンフレットで、今年度に岡山市内で開かれる学術的なイベントの折に観光パンフレットとして配布されます。
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